Newsletter

A collection of 355 posts
2026年7月 VCM Updates: Section A
Paid-members only
Newsletter

2026年7月 VCM Updates: Section A

デロイト トーマツ サステナクラフト株式会社のニュースレターです。本記事はVCM Updates(ボランタリーカーボンマーケットのアップデート)のセクションA(市場動向編)です。 «VCM Updatesの構成» A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 ← 本記事の対象 1. クレジット発行・償却・投資動向分析 2. プロジェクトパイプライン分析 3. 詳細解説セクション B. 海外の主要規制の動向 はじめに クレジット発行実績 2026年6月のクレジット発行総量は13.09百万ユニットとなり、前年同期比で26.39%の減少となりました。償却総量についても8.27百万ユニットと、前年同期比で18.42%減少しています。ラベル付きクレジットの動向については、CCP(Core Carbon Principles)認定クレジットが約33.7万ユニット発行されたほか、CORSIA適格クレジットやRemoval(吸収系)ラベル付きのクレジットも限定的ながら発行が確認されました。市場全体の発行量は抑制傾向にあるものの、質の高いクレジットへの選別が進んでい
30 min read
Gold Standardの新規稲作メタン削減方法論「DREAM」
Paid-members only
Monthly Report

Gold Standardの新規稲作メタン削減方法論「DREAM」

デロイトトーマツ サステナクラフト株式会社によるニュースレターの最新号をお届けします。 本シリーズは、カーボンマーケットにおける最新の基準開発や方法論の動向を専門的かつ詳細に解説するマンスリーレポートです。本記事では、Gold Standardがパブリックコンサルテーション向けに発表した新しい稲作由来の温室効果ガス削減方法論「DREAM(Digital Rice Emission Avoidance Methodology)」について紹介します。 お問い合わせはこちらまでお願いいたします。 著者: 中村 雄季 (カーボンスペシャリスト) 概要 水田稲作から排出されるメタン(CH₄)は、農業セクターにおける主要な温室効果ガス排出源の一つです。水田を定期的に落水させてメタン生成の原因となる嫌気性プロセスを遮断する間断灌漑(AWD)は、一般に30〜70%ものメタン削減が可能な農業水管理技術として広く研究されており、すでにVerra・Gold Standard・JCMなど主要なカーボンクレジット方法論に反映されています。 しかし、開発途上国に広がる数十万人規模の小規模農家(スモー
13 min read
Isometric’s Enhanced Weathering in Agriculture CDR protocol and its new module for using models in crediting
Paid-members only
Monthly Report

Isometric’s Enhanced Weathering in Agriculture CDR protocol and its new module for using models in crediting

This is a new issue of the newsletter from Deloitte Tohmatsu Sustainacraft. Methodology Updates is a series covering carbon and biodiversity credit methodologies. This article introduces Isometric’s Enhanced Weathering in Agriculture v1.2 protocol, and a new module under public consultation. For inquiries, please contact us here. Author: Julia
14 min read
Isometricの「農業における強化型風化評価プロトコルv1.2」と炭素除去量の定量化に向けたモデル活用に関する新モジュール
Paid-members only
Newsletter

Isometricの「農業における強化型風化評価プロトコルv1.2」と炭素除去量の定量化に向けたモデル活用に関する新モジュール

デロイトトーマツ サステナクラフト株式会社によるニュースレターの最新号をお届けします。 「方法論アップデート」は、炭素クレジットと生物多様性クレジットに関する方法論を取り上げるシリーズです。この記事では、Isometric社の「農業における強化型風化評価プロトコルv1.2」と、炭素除去量の定量化にモデルを活用できる新しい付属モジュールを紹介します。 お問い合わせはこちらからお願いいたします。 著者: Julia Dohner (カーボンスペシャリスト) はじめに Isometricは、農業における「風化促進(Enhanced Weathering:EW)」を活用した炭素除去を認証する主要なスタンダードの一つであり、同規格の認証を受けたプロジェクトはすでに商業ベースでの供給を実現しています。2026年4月、Alt Carbon社は商船三井に対し、風化促進によるCO₂除去量として2,500トン分を発行しました。これは、Isometric認証を受けたEWクレジットの供給としては、現時点で最大規模の案件となります。本ニュースレターでは、IsometricのEnhanced Weat
18 min read
2026年6月 VCM Updates: Section A
Paid-members only
Monthly Report

2026年6月 VCM Updates: Section A

デロイト トーマツ サステナクラフト株式会社のニュースレターです。本記事はVCM Updates(ボランタリーカーボンマーケットのアップデート)のセクションA(市場動向編)です。 «VCM Updatesの構成» A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 ← 本記事の対象 1. クレジット発行・償却・投資動向分析 2. プロジェクトパイプライン分析 3. 詳細解説セクション B. 海外の主要規制の動向 はじめに クレジット発行実績 2026年5月のクレジット発行総量は19.77百万ユニットとなり、前年同期比で24.96%減少しました。一方で、償却総量は26.72百万ユニットに達し、前年同期比で132.01%の大幅な増加を記録しています。ラベル付きクレジットでは、CCP認定が8.70百万ユニット、CORSIA適格が6.92百万ユニット発行されました。その大半は中央アジア・南アジアのFugitive Emissions案件によるもので、同じ案件がCCPとCORSIAの両ラベルを併せ持っている点が特徴です。 案件パイプライン動向 今月の新規パイプラ
19 min read
パリ協定6条2項・6条4項定期アップデート/JCMとEU CBAM
Paid-members only
Monthly Report

パリ協定6条2項・6条4項定期アップデート/JCMとEU CBAM

デロイトトーマツ サステナクラフト株式会社のニュースレターです。本記事では、2026年5月中旬から6月中旬にかけての主要な炭素関連政策の動向について、お伝えします。 はじめに 今月取り上げるハイライトは、EU CBAM草案規則によりJCMクレジットが日本企業にとって新たなコンプライアンス手段になり得るという点であり、その前提と課題を考察記事で整理します。 以下の流れに沿ってお伝えします。 * 政策動向 * パリ協定6条2項(二国間協力) * パリ協定6条4項(パリ協定クレジットメカニズム) * 各国炭素関連政策 * 非国家主体のイニシアチブ * UNFCCC Registry * 考察記事 * JCMクレジットとEU CBAM - JCMクレジットの新たな活路可能性 キーワード: 6条, 二国間協力, PACM, JCM, CBAM 1. 海外の主要規制の動向 パリ協定第6条2項関連 日本とパラオの間でJCMクレジットの初の国際移転が完了しました(出典)。これはパリ協定の下で実際に緩和成果(ITMOs)が国境を越えて移転され
11 min read
Verraが提案するダイナミックベースラインとランダム化比較試験を用いた森林吸収の強化
Paid-members only
IFM

Verraが提案するダイナミックベースラインとランダム化比較試験を用いた森林吸収の強化

デロイト トーマツ サステナクラフト株式会社によるニュースレターの最新号です。 「方法論(メソドロジー)アップデート」は、カーボンクレジットや生物多様性クレジットの方法論をカバーするシリーズです。本記事では、現在パブリックコンサルテーション期間中である、Verraの最新の森林吸収強化(Enhanced Forest Sequestration)に関する方法論を紹介します。 お問い合わせについては、こちらまでご連絡ください。 著者:Nick Lau (Applied Scientist) 1. はじめに Verraは、2026年5月6日から6月8日まで、方法論草案M0274「ランダム化比較試験を用いたダイナミックベースラインによる森林吸収の強化(Enhanced Forest Sequestration with Dynamic Baselines using Randomized Control Trials)」に関するパブリックコンサルテーションを実施しています。M0274は、つる植物(リアナ)の除去、栄養剤の添加、真菌の接種といった局所的な生物学的または森林施業的な処置
14 min read
2026年5月 VCM Updates: Section A
Paid-members only
Monthly Report

2026年5月 VCM Updates: Section A

デロイト トーマツ サステナクラフト株式会社のニュースレターです。本記事はVCM Updates(ボランタリーカーボンマーケットのアップデート)のセクションA(市場動向編)です。 «VCM Updatesの構成» A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 ← 本記事の対象 1. クレジット発行・償却・投資動向分析 2. プロジェクトパイプライン分析 3. 詳細解説セクション B. 海外の主要規制の動向 はじめに クレジット発行実績 2026年4月のクレジット発行総量は13.77百万ユニットとなり、前年同期比で41.32%の減少となりました。一方、償却総量は4.37百万ユニットで、前年同期比6.26%の微減に留まっています。発行の内訳は、ラベルなし(純粋ボランタリー)クレジットの前年同期比で約49%減少(21.74百万→11.16百万)と、A6/
20 min read
パリ協定6条2項・6条4項定期アップデート/REDD+現在地を探る
Paid-members only
Monthly Report

パリ協定6条2項・6条4項定期アップデート/REDD+現在地を探る

デロイト トーマツ サステナクラフト株式会社のニュースレターです。本記事は主要な炭素関連政策の動向に関し、以下の項目に沿ってお伝えします。 * 政策動向 * パリ協定6条2項(二国間協力) * パリ協定6条4項(パリ協定クレジットメカニズム) * 各国炭素関連政策 * 非国家主体のイニシアチブ * UNFCCC Registry * 考察記事 * REDD+の「現在地」を探る キーワード: 6条, 二国間協力, PACM, JCM, REDD+ はじめに 2026年4月から5月半ばにかけての政策動向は、パリ協定に基づく国際取引の実装化と、品質基準を巡る既存制度の再編が鮮明となった期間でした。6条2項では、日本がオマーンと32カ国目のJCMパートナーシップを締結したほか、シンガポールとフィリピンの二国間実施協定署名、ノルウェーによるパキスタン・モロッコとの合意など、ITMOs(国際的に移転される緩和成果)の創出に向けた政府間ネットワークがさらに拡大しています。 また、6条4項では、国連(UNFCCC)がレジストリ規則のドラフトを公開し、
13 min read
初のVM0047 ARRクレジット発行
Paid-members only
ARR

初のVM0047 ARRクレジット発行

デロイト トーマツ サステナクラフト株式会社のニュースレターの最新号をお届けします。 「方法論(メソドロジー)アップデート」は、カーボンクレジットや生物多様性クレジットのメソドロジーを網羅するシリーズです。本記事では、2026年4月に承認された、VerraのARR(植林・再植林・植生回復)専用メソドロジーであるVM0047の下での世界初となるクレジット発行について考察します。この節目となる出来事は、追加性の向上とクレジットの過剰発行リスクの低減を目的として設計された主要機能である、VM0047のダイナミックベースライン・アプローチの初の実装となりました。 VM0047の構造とv1.1で導入された更新内容を取り上げた前回の記事(2025年6月のニュースレター)に基づき、本記事では、パフォーマンスベンチマークの計算、モニタリング手法、および初回発行から得られた主要な知見を詳細に確認しながら、このメソドロジーが実際にどのように運用されたかに焦点を当てます。 関連記事: VerraのARRメソドロジー改訂とGold Standardの新しいSOCモジュール sustain
12 min read
湿地メタン放出、今世紀末に最大60%増:気候目標への影響
Flash Report

湿地メタン放出、今世紀末に最大60%増:気候目標への影響

出所: Nature Geoscience「Emergent constraints on future methane emissions from global wetlands」(背景情報) 概要 最新の陸域生態系モデルアンサンブルと観測データを用いた研究により、温暖化に伴う世界の湿地からのメタン(CH4)放出量は、2090年代までに2010年代比で50~60%増加すると予測されました。この増加は強力な気候フィードバックとして作用し、各国のメタン削減努力を一部相殺する可能性があるため、今後の緩和戦略においてこの自然由来の排出増を考慮することが不可欠です。 主要ポイント 1. 気温上昇に伴う放出量の定量的予測 陸域表面温度が1℃上昇するごとに、湿地からのメタン放出量(eCH4)は年間で24 ± 10 Tg(テラグラム)増加すると推定されました。高排出シナリオ(RCP 8.5)下では、今世紀末までに放出量が大幅に拡大し、温暖化を加速させる「正のフィードバック」がより鮮明になると予測されています。 2. Emergent Constraint による不確実性の低減
4 min read
Isometricの新規稲作メタン削減プロトコル
Paid-members only
Newsletter

Isometricの新規稲作メタン削減プロトコル

デロイト トーマツ サステナクラフト株式会社からの新しいニュースレターをお届けします。 「方法論アップデート」は、カーボンクレジットや生物多様性クレジットの方法論をカバーするシリーズです。この記事では、現在パブリックコンサルテーション期間中であるIsometricの最新の「稲作メタン削減(Rice Methane Reduction)」プロトコルを紹介します。 お問い合わせはこちらからお願いいたします。 著者:Nick Lau (Applied Scientist) 概要 Isometricは、間断灌漑(AWD)を通じて稲作からのメタン排出を削減するための新しいプロトコル案を公開しました。AWDは広く研究されている水管理手法であり、すでに複数の既存のカーボンクレジットの方法論にも反映されています。AWDは、水田の湛水状態を定期的に中断させることで、メタン生成の原因となる嫌気性プロセスを抑制し、メタン排出を削減します。 AWDの方法論は、Verra、Gold Standard(GS)、および日本の二国間クレジット制度(JCM)の下ですでに確立されており、全体的な算定アプロー
13 min read
2026年4月 VCM Updates: Section A
Paid-members only
Monthly Report

2026年4月 VCM Updates: Section A

デロイト トーマツ サステナクラフト株式会社のニュースレターです。本記事はVCM Updates(ボランタリーカーボンマーケットのアップデート)のセクションA(市場動向編)です。 «VCM Updatesの構成» A. Voluntary Carbon Creditの市場動向 ← 本記事の対象 1. クレジット発行・償却・投資動向分析 2. プロジェクトパイプライン分析 3. 詳細解説セクション B. 海外の主要規制の動向 はじめに クレジット発行実績 2026年3月のボランタリーカーボンクレジットの発行総量は19.89百万ユニットとなり、前年同期比でわずかに0.45%の減少を記録しました。一方で、償却総量は12.70百万ユニットに達し、前年同期比で35.99%の大幅な増加となりました。ラベル付きクレジットでは、Article 6に関連する発行が12.81百万ユニットと最も多く、次いでCORSIAが4.50百万ユニット、CCPが1.44百万ユニット、そしてRemovalクレジットが0.58百万ユニットとなりました。 案件パイプライン動向
21 min read
パリ協定6条2項・6条4項定期アップデート/各国6条レディネス比較
Paid-members only
Monthly Report

パリ協定6条2項・6条4項定期アップデート/各国6条レディネス比較

デロイト トーマツ サステナクラフト株式会社のニュースレターです。本記事は主要な炭素関連政策の動向に関し、以下の項目に沿ってお伝えします。 * 政策動向 * パリ協定6条2項(二国間協力) * パリ協定6条4項(パリ協定クレジットメカニズム) * 各国炭素関連政策 * 非国家主体のイニシアチブ * UNFCCC Registry * 考察記事 * 6条活用に向けた国内制度(6条レディネス)の比較に基づくJCMの今後 キーワード: 6条, 二国間協力,PACM,  JCM 1. はじめに 今月は、パリ協定6条に基づく国際炭素市場の運用化、各国の排出量取引制度(ETS)改革、そして自主的炭素市場の信頼性向上に向けた動きが活発化しています。特に、6条2項では二国間協力に基づくプロジェクト申請の開始や初のITMOs(国際的に移転される緩和成果)取引の承認など、具体的な進展が目立ちました。EUではETSの価格変動抑制やETS2の延期を巡る議論が続き、多くの国で炭素関連政策の導入・強化が進められました。また、非国家主体イニシアチブでは、自主的炭素市
12 min read
Paris Agreement Article 6 (6.2 / 6.4) Regular Update / Article 6 Readiness Comparison by Country
Paid-members only
Monthly Report

Paris Agreement Article 6 (6.2 / 6.4) Regular Update / Article 6 Readiness Comparison by Country

This article is an automatically translated version of the original Japanese article. Please refer to the Japanese version for the most accurate information. This is the newsletter from Deloitte Tohmatsu Sustainacraft, Inc. This article covers major carbon-related policy trends according to the following items: * Policy Trends * Paris Agreement Article
10 min read
VerraのAWD方法論「VM0051」がCORSIAで承認
Newsletter

VerraのAWD方法論「VM0051」がCORSIAで承認

調査対象: Verra's Rice Methodology Approved under CORSIA(リンク) 概要 国際民間航空機関(ICAO)は、Verraの水田管理改善メソドロジー(VM0051)に基づくカーボンクレジットを、国際航空のカーボンオフセット制度であるCORSIAの第1および第2フェーズの適格ユニットとして承認しました。これにより、途上国における水田のメタン排出削減プロジェクトから発行されるクレジットが、航空会社の排出相殺義務の達成に利用可能となります。 JCMへの影響などについての考察は、本ニュースレターの下部をご参照ください。 主要ポイント 1. CORSIA第1および第2フェーズでの承認 ICAOのTAB(技術諮問委員会)の勧告に基づき、Verraのメソドロジー「VM0051」が、CORSIAの第1フェーズ(2024–2026年)および第2フェーズ(2027–2029年)において承認されました。対象となるのは、実質的に開発途上国を指す「REDD+諸国」に所在し、ホスト国政府の必要な承認を得たプロジェクトです。 2. 方法論
4 min read